ティーテラピー
「お茶にしませんか」この言葉にはなんともいえない安らぎがあります。
仕事が忙しいとき、話し合いで煮詰まってきたとき、この言葉でほっと救われるでしょう。
それでは実際お茶にしたとき、どのような安らぎ効果をもたらしているのでしょうか?
よく耳にするアロマセラピーとは、
植物の芳香成分を利用して、心と身体を健康にするという療法です。
自然の植物の力で、心と身体のバランスを調整し、癒し、自然治癒力をよびさまします。
私たちが香りをかいでそれを心地良いと受けとめると、
ある種の物質が放出されてストレスなどで疲れきった心を
ときほぐしてくれるといったものです。
森の中を散歩していると、木の香りで心が落ち着いてくるのを感じることがあります。
これは樹木から発散される
フィトンチッドと呼ばれる揮発性のテルペン系物質によるアロマセラピー効果によるものです。
フィトンチッドは殺菌、防腐作用をもち、
身体に対しては血圧を下げたり気分を安定させたりする効果があります。
また、木々のおかげで森の空気はいつもみずみずしく保たれています。
さらに森の中、特に滝や川の近くに多いマイナスの空気イオンには、
心身を沈静化させる効果があります。
ティーセラピーとは、お茶のもつ香り成分などにより
心を沈静化し、抵抗力、免疫力を向上させていくという健康法と言えます。
お茶のもつ独特の香りが、人をリラックスさせるのを体感できる方法があります。
「お茶にした」時には、その香りをたっぷりかいで、
ゆったりとするのを感じるのはもちろんですが、
茶香炉でティーセラピーをすることオススメです。
茶香炉に自分の気に入ったお茶をのせ、ろうそくをゆらす(電気タイプでもOK)と、
上品な香りとともにお茶に含まれる成分が熱によって
部屋の空間に拡散して、気になるいやなにおいを消してくれます。
また、徐々に加熱香気のなんともいえぬ香りが広がり、
香炉の隙間からかすかに漏れる光によってさらに心が和んでいきます。
明日の健康のために、今日の安らぎ。
まさしくティーセラピーの神髄はそこにあります。
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