手は3回洗うべし!
「手をよく洗いなさい!」とよく子どもに言いますね。
カゼや病気、眼病は手から移ることが多いのだそうです。
ですから「外から帰ったら手を洗って!」と親はやかましく注意するのです。
でもいったいどのくらい洗えば良いのか?
その答えは3回だそうです。
実験室で手を洗ってから培養基ににさわり24時間ほうちすると、
1回と2回洗いは指の形に菌が増殖して白くなりますが、
3回洗いではほとんど菌が見られなくなります。
つまり自分ではすっきりした気分でも1回くらいではダメ。
゛簡単に洗っただけの手でものをさわると、かえって付着する菌が増える゛とさえ言われます。
まず1回目
泥やホコリ、カビの胞子が手のあぶら分と一緒に洗い流されます。
カビ毒は肝臓などに蓄積されるそうですので、せっせと洗いましょう。
次に2回目
表面が現れて湿気を帯びると、
皮膚の奥、爪の周囲、傷の中から細菌が浮かび上がってきます。これがこわい。
おどかすわけではなく、゛手をケガしているときは調理をしてはいけない゛というアレです。
傷の中に黄色ブドウ球菌がいたりすれば食中毒につながります。
「食中毒なんて、うちはそんなことないワ」とおっしゃる方、
夢にも思わなくても、実際は飲食店について件数が多いのは家庭なのです。
学校給食や旅館などは報道されるので目立つだけです。
手は2回洗いでも指先の形が培養基に出るというのですから、
丁寧に洗っても丁寧すぎることはないのでしょう。
最後の3回目
これでやっと清潔、ものにさわってもほとんど菌がつかなくなります。
それも洗い方が徹底していなくてはなりません。
指の関節のしわの奥、指の付け根、爪の周囲や中…
こういう所にバイ菌がひそんでいるので、念入りにしっかりと洗います。
爪ブラシはゴシゴシしているときに傷をつけてしまうこともあるので、自分の指でこすります。
ここまでするなんてウンザリという方には
丁寧に洗えば1回で済む薬用石けんがおススメかもしれません。
手を洗うことに過敏になるのも疲れる話ですが、
埼玉県立センターでお医者さんが手の消毒を徹底したところ、
消毒用アルコールの耐性菌の恐ろしい院内感染がなんと半減したという報道もありました。
(朝日新聞・92年4月)。
手を洗うことは初歩の初歩ですが、とても大切です。
特に今この時期は正しい手洗いを実行していきましょう。
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