うつくしい髪
「髪は烏(からす)のぬれ羽色」「緑なす黒髪」と昔からいわれるように、
豊かなツヤのある黒髪は日本女性の美しさをたたえる言葉で美人の形容詞でもありました。
また、明治中頃の新橋の芸妓「お妻さん」という方が
洗い髪姿の写真で美人コンクールで一等になり「洗い髪お妻」として
艶名をはせた話が残っていますが、美人の洗い髪姿というのは当時の人々が
そう感じたばかりでなく、現代でも風情があるものですね。
「一髪、二化粧、三衣裳」という言葉があるように、
髪の毛は女性のチャームポイントの第一とされています。
しかし、そのチャームポイントが汚れていたり傷んでいては残念ですよね。
髪の毛はからだのてっぺんにあり、
四六時中外気にさらされており、さらには皮脂の分泌が盛んなところです。
つまり、外からの汚れと内からの汚れとで、からだのなかで一番汚れやすいところですから、
手間ひまかけても、いつもきれいにしておきたいところです。
洗髪の基本とは?
最初に意識してほしいのが、髪より頭皮をよく濡らすこと。
その後のシャンプー剤の泡たちがよくなり、
古い皮脂など落ちにくい油性汚れを泡がキャッチしてくれるため、
ゴシゴシ力を入れなくても汚れをすっきりと洗い流すことができます。
洗髪のタイミングは朝でも夜でもOK。
夜洗えば寝ている間に分泌される皮脂で翌朝の髪はしっとりし、
朝洗えば皮脂が少ない分髪にボリュームが出やすくなります。
【STEP1 髪だけではなく、頭皮まで濡らす】
頭皮まで濡らすためにはシャワーヘッドを手に持ち、頭の形に沿わせながら動かします。
もう片方の手で濡らしたい部分の髪をかきわけていくことも忘れずに。
【STEP2 シャンプー剤は手に取ったら確認をする】
シャンプー剤の使用量の把握するためにも、手に取ったら確認をします。
髪の長さや汚れ具合も異なりますが、頭皮全体に行き渡り、充分に泡立つ量が適量です。
【STEP3 手のひらにのばし、配分しながらつける】
シャンプー剤は一度につけず、手の上で広げてから頭皮全体に
少しずつつけていくことがポイントです。
頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の4箇所くらいに配分をします。
【STEP4 指の腹を頭皮に当てることを常に意識する】
頭皮にシャンプー剤をなじませてよく泡立てるために、
指の腹を使ってマッサージをするようにもみ洗いします。
泡立ちが悪いときは湯を足し、空気を含ませるように指を動かします。
また、あらかじめ洗う部位の順番は決めておくとよいです。
前頭部~頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の順にすれば、頭皮の隅々まで洗えるはずです。
【STEP5 流す際は頭皮にあたるように調整する】
STEP1同様、シャワーの湯が頭皮にかかるよう調整しながら念入りに洗います。
このときも前頭部~頭頂部、側頭部、後頭部、えり足の順に丁寧にすすいでいきます。
【STEP6 髪の水気を軽くとった後、トリートメント剤は両手で揉みこむように毛先中心につける】
パサつきが気になる部分には多めに、2~3分ほどおけば髪にしっかり浸透します。
【STEP7 シャンプー同様頭皮まで洗い流す】
毛先中心につけても、頭皮にもトリートメント剤は付着してしまいます。
ですので、流すときは頭皮を最初にします。
充分にすすぐことで、トリートメントの成分が髪にまんべんなく広がる利点もあります。
毎日の洗髪、ブロー、ブラッシングの方法を少し見直すだけでも、髪のツヤは見違えるものです。一つの方法として、今日からでも是非お試ししてみてください。
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