夏の風物詩・花火のはなし
7月に入りましたが今年は雨が多く、暑い日も少ないので夏がきた感じはまだ味わえていません。
夏といえば海にカキ氷、お祭りにスイカなど色々あげられますが、中でも花火を見ていると「夏だな」と感じます。
けれど、今年はコロナの影響で花火大会もほとんどが中止になっているようです。
世界一美しいといわれている日本の花火、どんなルーツがあるのか調べてみました。
花火の歴史は中国から?
花火が日本に伝わったのは戦国時代で日本で初めて見たのは伊達政宗とも徳川家康ともいわれています。
伊達政宗は中国人、徳川家康はイギリス人による花火を鑑賞したと記録に残っています。
起源は中国で、戦の時の意思疎通として使う狼煙(のろし)といわれています。
それがシルクロードを通ってヨーロッパへと伝わりイタリア・フィレンツェでキリスト教のお祭りを盛り上げる為に使われたことで観賞用の花火が始まりました。
日本の花火について
日本では江戸時代に花火大会が始り、現在まで続いています。
日本で有名な隅田川花火大会は、江戸時代、隅田川での船遊びが許された納涼花火解禁期間(いわゆる川開き)の開始日に、江戸の花火師である鍵屋・玉屋が、自身の花火を宣伝する目的で打ち上げたと言われています。
または、享保の大飢饉とコレラ流行で江戸に被害があり、その慰安を込めて慰霊の意味としても始まったとされていますが...コレラ流行は花火大会が始まった1733年よりもっと後の1822年が最初…という事なので、この説はちょっと時代がずれてたり?
上記の事から慰霊の意味も込められた花火なので夏に花火大会が多いのも、お盆に帰ってくる先祖の霊を迎えて送るということだそうです。
ちなみに花火の時の掛け声といえば「玉屋」「鍵屋」がありますが、江戸時代の花火屋の名前で良かった方の屋号を呼んでいた名残だそうです。
今年はオンラインで花火大会を行っているところもあるようなので、いつもとは違う花火を楽しんでみるのもいいかもしれません。